剣道の防具で1番臭いといっても過言ではないのが小手。
通学や通勤で電車やバスを使っている人
女子剣士 など
小手が臭くなってしまい手につく臭いに悩んでいる人は多くいることでしょう。
そこで今回は「剣道の小手が臭い!?洗濯機と手洗いでの洗い方も紹介!【女子必見】」と題して、剣道の小手が臭い原因や洗い方について紹介します。
目次
剣道の小手が臭い原因とは!?
汗をかくと、皮脂や角質も一緒に流れ出ています。
防具についた汗や皮脂、角質をそのままにしておくと雑菌が繁殖します。
実は汗自体に臭いはないとされていて、汗と一緒に流れ出た皮脂や角質が雑菌と混ざり分解されることで強烈な臭いが出ます。
つまり、小手が臭くならないようにするためには雑菌が繁殖しないように除菌をしたり皮脂がつかないようにしたりする必要があるということです。
剣道の小手の洗い方
臭いが強くなってしまった小手は、「洗う」か「買い替える」かの2択になります。
剣道の小手を洗う場合には、「手で洗う」もしくは「洗濯機で洗う」、そして「クリーニングに出す」という3つの方法があります。
それぞれの方法について紹介します。
なお、小手を手洗いや洗濯すると色落ちや型崩れ等、いわゆる劣化を起こす場合があります。
手洗いまたは洗濯は自己責任でお願いします。
【 1 】小手を手洗いする方法
小手を手洗いする場合は、次のものを用意してください。
用意するもの
- 小手が入る大きさの容器
- 洗濯用洗剤
- キッチン用のスポンジなど
- 歯ブラシのような小さいブラシ
- シリコンの入ったリンス
- 使い捨てできるタオル
用意できたら、次の手順で小手を洗います。
手洗いの手順
- 容器にぬるま湯を張り小手を浸け置く
- スポンジと歯ブラシで汚れを取る
- 洗剤を洗い流す
- 保湿をする
- 乾燥させる
- 各工程について詳しく説明します。
1. 容器にぬるま湯を張り小手を浸け置く
容器に小手が浸かるくらいのぬるま湯を溜め、洗剤を少量溶かします。
小手紐をつけたままぬるま湯に浸し、5~10分浸け置きします。
小手をぬるま湯に浸けると、中に入っている空気が出てきます。
空気が出なくなったら、小手に水が行き渡ったという合図です。
2. スポンジと歯ブラシで汚れを取る
キッチン用等のスポンジに洗剤をつけて泡立たせ、小手筒の中に手を入れてスポンジの柔らかい方を使い優しく洗います。
臭いの原因となる皮脂は油分なので、浮かせて落とすのが原則です。
汗は塩分のため、水で洗い流すだけでほとんど落ちます。
手の内の内側はスポンジでは届かないため、歯ブラシのようなブラシを使用してこすり洗いをします。
小手の外側はスポンジを泡立てて軽くなでるように洗います。
スポンジの硬い方で洗ってしまうと、摩擦により「白化」と呼ばれる色落ちと毛羽立ちが起こるので注意してください。
3. 洗剤を洗い流す
小手から泡が出なくなるまで、水道やシャワーからぬるま湯を出して洗剤を洗い流します。
水量を多くしてジャブジャブと洗うことで洗剤を流しやすくなります。
すすぎをしっかりと行わないとカビやニオイ戻りの原因になるので、しっかりと洗い流すようにしましょう。
4. 保湿をする
小手を洗うとかたくなるため、洗うときに保湿をして柔らかく仕上がるようにします。
容器にリンスを溶かして2~3分ほど小手を浸け置きします。
2~3分したら小手を取り出し、軽く洗い流します。
5. 脱水をする
小手は乾きにくいため、脱水をしっかりすることが大切です。
そのまま脱水すると小手の形が崩れてしまうため、小手筒の中にタオルやペットボトルを入れて型崩れを防止します。
小手を洗うと色落ちするため、捨てても良いタオルに小手を包んで洗濯ネットに入れるようにしましょう。
そのまま洗濯機に入れて1分程度脱水します。
脱水を長時間してしまうと繊維をつぶしてしまうため、水が滴らない程度になれば大丈夫です。
6. 乾燥させる
脱水をしたら乾燥です。
風通しの良い場所に陰干しをして乾燥させます。
乾いた風を当てると乾きやすいため、扇風機や送風機を当てるとより乾きやすくなります。
革部分や指先部分は乾きにくいため、乾いたかどうかよく確認をするようにしましょう。
【 2 】小手を洗濯機で洗う方法
小手を洗濯機で洗う場合は、次の手順で行います。
洗濯機で洗う手順
- 小手を洗濯ネットに入れる
- 全自動で洗濯して脱水する
- 陰干しで乾燥させる
- 保湿クリームを塗る
各工程について詳しく説明します。
1. 小手を洗濯ネットに入れる
小手紐はつけたまま、洗濯ネットに入れます。
2. 全自動で洗濯して脱水する
少量の洗剤を入れて全自動で洗濯から脱水までを行います。
3. 陰干しで乾燥させる
脱水が終わったら、色落ちや劣化を防ぐために陰干しで乾燥させます。
風通しの良い場所に干したり、扇風機や送風機を当てたりするとより乾きやすくなります。
乾くまでには数日かかります。
4. 保湿クリームを塗る
洗濯すると小手がかたくなります。
保湿クリームを塗ることで多少は柔らかくすることができます。
甲手を洗濯機で洗う場合、洋服など他の物と一緒に入れるわけにはいきませんよね。
かと言って、甲手だけを洗濯機で洗うのも勿体ないと感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
そのような人は、小型の洗濯機も検討してみてはいかがでしょうか。
【 3 】小手をクリーニングに出す
最後に紹介するのは小手をクリーニングに出すという方法です。
剣道具専門の業者ではなく普通のクリーニング店でクリーニングに出すと、小手がボロボロになることもあるのでオススメしません。
剣道具専門の業者に依頼するようにしましょう。
剣道防具工房「源」で防具をクリーニングしてもらえます。
料金は下の画像を参考にしていただき、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
クリーニングに出すと戻ってくるまでに1~2週間ほどかかるため、長期的に稽古がないタイミングか、小手を2つ持つようにしておくと良いでしょう。
剣道防具工房「源」にクリーニングを相談する ⇒ 剣道具職人のいる店 剣道防具工房「源」
小手の臭いを予防する日々の手入れ方法
洗濯やクリーニング、新しい小手を買う等、せっかく臭いがない状態の小手を使用しても、日々のケアを怠ってしまうと、すぐに臭くなってしまいます。
ここでは、小手が臭くならないように毎日の手入れについて次の3つの方法を紹介します。
毎日のお手入れ
- 稽古前に手洗いをする
- 小手下手袋を着用する
- すぐにふき取り陰干しする
【 1 】稽古の前に手洗いをする
稽古をする前に手洗いをすることで小手が臭うのを予防することができます。
小手に付着する皮脂や角質は、稽古をすることで体から流れ出るものだけではなく、稽古をする前に体についているものもあります。
新品または臭いがない状態の小手を使う前に手洗いをすることで、小手の臭いが強くなることを防げます。
体質の影響も受けますが、稽古前に手洗いをすることで小手に付着する皮脂や汗の量を減らし、臭いの軽減が期待できます。
【 2 】小手下手袋を着用する
小手下手袋を着用するだけで、手を清潔にできるだけでなく小手に付着する汗も軽減することができます。
小手下手袋がタオル代わりとなり、小手の汚れも除去してくれます。
小手下手袋は、小手とは違い簡単に洗えて繰り返し使うことができます。
小手下手袋を常に清潔に保つことで、小手の臭いを予防することができます。
【 3 】すぐにふき取り陰干し
稽古が終わったらすぐに汗や皮脂をふき取り陰干しすることで、小手が臭くなるのを防げます。
まず手の内の革をしっかり伸ばします。
小手の外側と内側をかたく絞った手ぬぐいや除菌シートなどで汗をしっかりと拭きとりましょう。
稽古が終わってすぐに除菌することで菌の繁殖を防げます。
干すときは直射日光には当てずに陰干しをします。
小手紐をほどいてから干すとより風通しが良くなります。
除湿機の前に置いたり、扇風機や送風機を当てたりするとより乾きやすくなります。
サーキュレーターが1台あると防具だけでなく道着や袴などの洗濯物の部屋干しにも活用できるのでオススメです。
きれいに拭いた後は消臭剤をかけてこまめに臭い対策をするようにしましょう。
何をしても小手が臭いときは買い替える
手洗いしても洗濯しても小手が臭いときは、買い替えをオススメします。
買い替えの機会に、洗える小手にするのも良いでしょう。
さらに小手は2組用意して、交互に使うようにしましょう。
毎日稽古があると小手をしっかりと乾燥させる時間がないため、雑菌が繁殖する原因になります。
小手を2組にすることで、しっかりと乾燥させる時間をつくることが大切です。
>> 【発表】剣道の防具「小手(甲手)」のおすすめ45選!選び方も紹介
まとめ
今回は「剣道の小手が臭い!?洗濯機と手洗いでの洗い方も紹介!【女子必見】」と題して、剣道の小手が臭い原因や洗い方について紹介しました。
小手が臭くなるのは、汗と一緒に流れ出た皮脂や角質が雑菌と混ざり分解されることが原因でした。
小手が臭くならないようにするためには雑菌が繁殖しないように除菌をしたり皮脂がつかないようにしたりすることが必要です
強烈な臭いが発生してしまった場合は、手洗いや洗濯機による洗濯、クリーニング、小手の買い替えが必要です。
臭いが取れた後は、ふたたび臭いがつかないように「稽古前の手洗い」「小手下手袋の使用」「稽古後の汗や皮脂のふき取りと乾燥」が必要です。
小手は剣道の防具の中で1番臭いを発生しやすい道具です。
日々のケアをしっかりとして臭くない小手を目指しましょう。
昨今では洗える小手が登場しています。
小手の臭いで悩んでいる人は洗える小手を検討してみるのも1つの方法ではないでしょうか。