剣道の昇段審査の筆記試験では「日本剣道形」に関する問題が出題されることがあります。
昇段審査は実技試験、日本剣道形試験、筆記試験で構成されているため、段位を取得するためには日本剣道形に関する知識が求められます。
たとえば「日本剣道形の1本目について説明しなさい」という問題が出題されます。
実際に昇段審査の筆記試験で出題された場合には、
「日本剣道形の1本目について説明しなさい」と言われても何を書けば良いか分からない
という気持ちを抱く人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「【日本剣道形】1本目を筆記で説明しよう!ポイントや注意点を解説」と題して、日本剣道形1本目をどのように説明したら良いかを紹介します。
この記事を読むことで、日本剣道形の流れや注意点を知り、筆記試験の答案を悩まずに書くことができます。
ぜひ最後まで読んでください。
目次
日本剣道形1本目の説明の仕方は流れと注意点を説明する
日本剣道形1本目についての説明を求められたときには、次の2つを必ず書くようにしましょう。
- 日本剣道形1本目の流れ
- 日本剣道形1本目の注意点
筆記試験は出題された問題に対する「知識」と「理解」を審査されるものです。
日本剣道形1本目がどのような流れになっていて、どのような注意点があるかを述べることで、日本剣道形1本目に対する「知識」と「理解」が身についていることを証明できます。
それでは、日本剣道形の1本目の「流れ」と「注意点」をどのように説明するのか。具体例を紹介します。
日本剣道形1本目の流れ
日本剣道形1本目の流れについて、具体例を紹介します。
互いに9歩の間合いで、打太刀は左上段に構えます。仕太刀は右上段に構えます。互いに3歩前に進みます。打太刀は、機を見て右足を大きく前に出しながら「ヤー」と言って仕太刀の正面を打ちます。仕太刀は、左足より後方へ体を引きながら打太刀の太刀を抜き、1歩前に出ながら「トー」と言い打太刀の正面を打ちます。打太刀は、剣先を下げたまま左足より2歩下がります。仕太刀は、打太刀が2歩目を下がると同時に左足を1歩前に出し、左上段で残心を示します。打太刀は、ゆっくりと剣先を上げて中段に戻ります。仕太刀は、左足を下げながら中段に戻ります。互いに剣先を下げて9歩の間合いに戻り、中段に構えて日本剣道形1本目は終了です。
以上が日本剣道形1本目の流れになります。
日本剣道形1本目の注意点
続いて、日本剣道形1本目の注意点の具体例を紹介します。
注意点は、打太刀と仕太刀のそれぞれについて説明する必要があります。
注意点は筆記試験を書くときの大切なポイントになりますので紹介します。
【 1 】日本剣道形1本目の打太刀の注意点
日本剣道形1本目の打太刀の注意点は、次の1つです。
- 正面を打った後、体が前かがみになる
打太刀は、仕太刀の正面を思いっきり斬りにいきます。
そこを仕太刀に抜かれるので、抜かれた勢いで打太刀の剣先は下まで下がり、軽くお辞儀をしたような前かがみの姿勢になります。
以上が日本剣道形1本目の打太刀の注意点ですので、書き忘れないように気をつけましょう。
【 2 】日本剣道形1本目の仕太刀の注意点
次に日本剣道形1本目の仕太刀の注意点を紹介します。仕太刀の注意点は次の1つです。
- 打太刀の正面打ちを抜くときに、両手でしっかりと抜く
仕太刀は、打太刀が放つ正面打ちを右上段の構えのまま抜きます。
打太刀の正面打ちを抜くときに、両手を少し斜め後方に引くようにして抜くことがポイントです。
ただ足で下がれば良いわけではありません。そして右手だけで抜こうとすると、右手が下がり左手が上がるため、剣先が背中の方に下がってしまいます。
右上段のまま打太刀の正面打ちを抜けるように、両手をやや斜め後方に引くことが注意すべき点です。
日本剣道形1本目の「流れ」と「注意点」を合わせて説明する
最後に、実際に解答用紙を作成するときの解答例を紹介します。
今回紹介する解答例は、参考程度に使用してください。
丸写しした場合、昇段審査で丸写ししたことが発覚すると不合格になることがあります。
繰り返しになりますが、参考として活用してください。
解答例
互いに9歩の間合いで、打太刀は左上段に構えます。仕太刀は右上段に構えます。互いに3歩前に進みます。打太刀は、機を見て右足を大きく前に出しながら「ヤー」と言って仕太刀の正面を打ちます。このときの打太刀の注意点として、仕太刀の正面を打った勢いで体が前かがみにならなくてはいけません。仕太刀は、左足より体を後方へ引きながら打太刀の太刀を抜き、1歩前に出ながら「トー」と言い打太刀の正面を打ちます。このときの仕太刀の注意点として、仕太刀は右上段のまま両手をやや斜め後方に引くようにして打太刀の正面打ちを抜くようにします。打太刀は、剣先を下げたまま左足より2歩下がります。仕太刀は、打太刀が2歩目を下がると同時に左足を1歩前に出し、左上段で残心を示します。打太刀は、ゆっくりと剣先を上げて中段に戻ります。仕太刀は、左足を下げながら中段に戻ります。互いに剣先を下げて9歩の間合いに戻り、中段に構えて日本剣道形1本目は終了です。
以上が日本剣道形1本目の筆記試験の解答例です。参考にしてみてください。
まとめ
今回は、「【日本剣道形】1本目を筆記で説明しよう!ポイントや注意点を解説」と題して、日本剣道形1本目をどのように説明したら良いかを紹介しました。
昇段審査の筆記試験で「日本剣道形1本目」について説明する問題が出題された場合には、日本剣道形1本目の「流れ」と「注意点」を書くようにしましょう。
繰り返しになりますが、昇段審査の筆記試験は「知識」と「理解」を審査するためにあります。
日本剣道形1本目がどのような流れで、何に注意するかを説明できることは、「知識」や「理解」が身についていることの証明になります。
先ほど紹介した解答例を参考に、あなただけの答案用紙を作ってくださいね。
あなたの昇段審査の合格を願っています。