剣道の昇段審査の筆記試験では「日本剣道形」に関する問題が出題されることがあります。
昇段審査は実技試験、日本剣道形試験、筆記試験で構成されているため、段位を取得するためには日本剣道形に関する知識が求められます。
たとえば「日本剣道形の6本目について説明しなさい」という問題が出題されます。
実際に昇段審査の筆記試験で出題された場合には、
「日本剣道形の6本目について説明しなさい」と言われても何を書けば良いか分からない
という気持ちを抱く人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「【日本剣道形】6本目を筆記で説明しよう!ポイントや注意点を解説」と題して、日本剣道形6本目をどのように説明したら良いかを紹介します。
この記事を読むことで、日本剣道形の流れや注意点を知り、筆記試験の答案を悩まずに書くことができます。
ぜひ最後まで読んでください。
目次
日本剣道形6本目の説明の仕方は流れと注意点を説明する
日本剣道形6本目についての説明を求められたときには、次の2つを必ず書くようにしましょう。
- 日本剣道形6本目の流れ
- 日本剣道形6本目の注意点
筆記試験は出題された問題に対する「知識」と「理解」を審査されるものです。
日本剣道形6本目がどのような流れになっていて、どのような注意点があるかを述べることで、日本剣道形6本目に対する「知識」と「理解」が身についていることを証明できます。
それでは、日本剣道形の6本目の「流れ」と「注意点」をどのように説明するのか。具体例を紹介します。
日本剣道形6本目の流れ
日本剣道形6本目の流れについて、具体例を紹介します。
互いに9歩の間合いで、打太刀は中段に構えます。仕太刀は下段に構えます。互いに右足より前に3歩進みます。仕太刀は機を見て下段から木刀をゆっくりと上げ、剣先を打太刀の晴眼につくります。打太刀は右足を引くと同時に左上段に構えます。仕太刀は剣先を打太刀の晴眼に向けたまま右足より大きく1歩前に出ます。打太刀はすぐに晴眼になり、左足を引いて中段になります。相中段から、打太刀は機を見て仕太刀の右小手を打ちます。仕太刀は打太刀の木刀を摺り上げると同時に左足を左に開き、右足を踏み出して打太刀の右小手を打ちます。打太刀は剣先を下げ、左足より左斜めに大きく引きます。仕太刀は左足を踏み出し、左上段に構え残心を示します。互いに中段に戻ります。互いに剣先を下げて9歩の間合いに戻り中段に構え、日本剣道形6本目は終了です。
以上が日本剣道形6本目の流れになります。
日本剣道形6本目の注意点
続いて、日本剣道形6本目の注意点の具体例を紹介します。
注意点は、打太刀と仕太刀のそれぞれについて説明する必要があります。
注意点は筆記試験を書くときの大切なポイントになりますので紹介します。
【 1 】日本剣道形6本目の打太刀の注意点
日本剣道形6本目の打太刀の注意点は、次の2つです。
・仕太刀の動作に応じる心得で少し剣先を下げ、刀と刀が合わさる瞬間に上段に構える
・仕太刀が残心を取る前に引く
まずは6本目の最初のところです。
互いに9歩の間合いから、打太刀が中段、仕太刀が下段に構えて互いに3歩ずつ前に出ます。
仕太刀は下段から中段に木刀を上げてきます。
打太刀は仕太刀の動作に応じて左上段になりますが、剣先を少し下げて木刀同士が合わさる瞬間に上段に構えるようにします。
仕太刀が打太刀の小手を打った後には、打太刀は仕太刀が残心を示す前に左後ろに引きます。
以上が日本剣道形6本目の打太刀の注意点ですので、書き忘れないように気をつけましょう。
【 2 】日本剣道形6本目の仕太刀の注意点
次に日本剣道形6本目の仕太刀の注意点を紹介します。仕太刀の注意点は次の2つです。
・仕太刀は両拳の中心を攻める気勢で下段から中段になる
・仕太刀は左足を左に抜くと同時に打太刀の木刀を小さく半円を描くようにして右鎬を使って摺り上げる
仕太刀の注意点も、まずは6本目の最初のところです。
互いに9歩の間合いから、打太刀が中段、仕太刀が下段に構えて互いに3歩ずつ前に出ます。
仕太刀は下段から中段に木刀を上げてきますが、このときに打太刀の両拳の中心を攻める気勢で下段から中段になるようにします。
打太刀が上段から相中段に戻り仕太刀に対して小手を仕掛けていくわけですが、仕太刀は左足を左に抜くと同時に右鎬を使って小さく半円を描くようにして打太刀の木刀を摺り上げます。
以上が日本剣道形6本目の仕太刀の注意点ですので、書き忘れないように気をつけましょう。
日本剣道形6本目の「流れ」と「注意点」を合わせて説明する
最後に、実際に解答用紙を作成するときの解答例を紹介します。
今回紹介する解答例は、参考程度に使用してください。
丸写しした場合、昇段審査で丸写ししたことが発覚すると不合格になることがあります。
繰り返しになりますが、参考として活用してください。
解答例
互いに9歩の間合いで、打太刀は中段に構えます。仕太刀は下段に構えます。互いに右足より前に3歩進みます。仕太刀は機を見て下段から木刀をゆっくりと上げ、剣先を打太刀の晴眼につくります。このときの仕太刀の注意点として、打太刀の両拳の中心を攻める気勢で下段から中段になることが挙げられます。打太刀は右足を引くと同時に左上段に構えます。このときの打太刀の注意点として、仕太刀の動作に応じる心得で少し剣先を下げ、刀と刀が合わさる瞬間に上段に構えるようにすることが挙げられます。仕太刀は剣先を打太刀の晴眼に向けたまま右足より大きく1歩前に出ます。打太刀はすぐに晴眼になり、左足を引いて中段になります。相中段から、打太刀は機を見て仕太刀の右小手を打ちます。仕太刀は打太刀の木刀を摺り上げると同時に左足を左に開き、右足を踏み出して打太刀の右小手を打ちます。このときの仕太刀の注意点として、左足を左に抜くと同時に右鎬を使って小さく半円を描くようにして打太刀の木刀を摺り上げることが挙げられます。打太刀は剣先を下げ、左足より左斜めに大きく引きます。このときの打太刀の注意点として、仕太刀が残心を示す前に左後ろに引くことが挙げられます。仕太刀は左足を踏み出し、左上段に構え残心を示します。互いに中段に戻ります。互いに剣先を下げて9歩の間合いに戻り中段に構え、日本剣道形6本目は終了です。
以上が日本剣道形6本目の筆記試験の解答例です。参考にしてみてください。
まとめ
今回は、「【日本剣道形】6本目を筆記で説明しよう!ポイントや注意点を解説」と題して、日本剣道形6本目をどのように説明したら良いかを紹介しました。
昇段審査の筆記試験で「日本剣道形6本目」について説明する問題が出題された場合には、日本剣道形6本目の「流れ」と「注意点」を書くようにしましょう。
繰り返しになりますが、昇段審査の筆記試験は「知識」と「理解」を審査するためにあります。
日本剣道形6本目がどのような流れで、何に注意するかを説明できることは、「知識」や「理解」が身についていることの証明になります。
先ほど紹介した解答例を参考に、あなただけの答案用紙を作ってくださいね。
あなたの昇段審査の合格を願っています。