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剣道の構えの種類とは?構え方も覚えて説明できるようにしよう

剣道の構えの種類

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剣道には様々な種類の構えがあります。

中段の構えと呼ばれる剣先を相手に向ける構えや、上段と呼ばれる竹刀を頭の上に振りかぶる構えは有名ではありますが、他にも剣道には構えが存在します。

今回は剣道の構えの種類について紹介します。

 

剣道の構えは大きく分けると3つに分かれる

剣道の構えと聞くと、竹刀をどの位置で構えるかという話を想像される方が多いと思います。

しかし剣道には竹刀の持ち方以外にも構えが存在します。

剣道の構えは大きく分けると、

・身構え

・心構え

・足構え

という3つに分けられます。

身構えというのが、中段や上段といった竹刀をどの位置で構えるかという、俗に言う「構え」です。

身構えだけでなく、心構えや足構えについても理解をすることで、本当の意味での「構えを理解する」ということになります。

それぞれの構えについて話をしていきます。

 

剣道の身構えは6種類ある

剣道の身構えには、次の6つがあります。

・中段の構え

・上段の構え

・下段の構え

・八相の構え

・脇構え

・二刀の構え

それぞれの構えに長所や短所がありますので順番に紹介していきます。

 

【 1 】中段の構え

中段の構えは、剣道の基本の構えです。

そしてほとんどの剣士がこの中段の構えをしています。

中段の構えはすべての構えの基礎になるものと言われていますから、剣道を始めて一番最初に習います。

剣道を始めたばかりの人は、剣道の構えにこんなにも種類があることを知らないかもしれないですね。

中段の構えの特徴としては、攻撃にも防御にも適した万能の構えです。

最も有利な構えとされています。

基本の構えでありながらも万能で最も有利な構えであるのが中段の構えです。

 

【 2 】上段の構え

上段の構えは、頭上まで振りかぶったところで構える構えです。

上から圧倒するため、攻撃的な構えといえます。

上段の構えには、そのまま頭上に振りかぶる「右上段」左足を前に出す「左上段」があります。

そこからさらに、諸手と片手に派生します。

つまり、諸手の右上段と左上段、片手の右上段と左上段が存在するということです。

ちなみに、日本剣道形の1本目で打太刀が取る構えが左上段、仕太刀が取る構えが右上段です。

上段の構えは、本来は上位の者が下位の者に対して使われる構えでした。

上段からの打突は諸手右上段以外は片手で打つため、充分に稽古をした人でないと打ちが弱かったり打突が外れたりします。

遠い間合いから竹刀を振り下ろすだけの時間で打てることや、片手で打つため遠間から打突できることが利点です。

攻撃的な構えのため、守りに入らないようにすることが大切です。

以上が上段の構えの説明です。

 

【 3 】下段の構え

下段の構えは、日本剣道形3本目や日本剣道形6本目の仕太刀がとる構えです。

中段の構えから剣先を下げて、相手の前足の膝の高さあたりにつけます。

剣先を下げたときには上体を起こし、相手をしっかりと見ることが大切です。

相手の足元を攻めるようにしながら自分を守るための構えですが、相手の動きによって攻撃に移ることができます。

守りながら相手の動きに合わせて攻撃へと変化する余裕が必要です。

日本刀における実践では相手の足を狙うことができたため有効であった下段ですが、相手の脚を攻撃することができない現代剣道においては、面が空いてしまうため不利な構えであると考えられています。

現代における剣道で下段を使う人がいない理由とも言えるでしょう。

以上が下段の構えの説明です。

 

【 4 】八相の構え

八相の構えは、日本剣道形4本目の打太刀が最初にとる構えです。

相手の動きに応じていつでも打ち込めるようにするための構えです。

諸手左上段のように体を使いますが、竹刀は頭上ではなく右肩の前にもってきます。

中段の構えから左足を前に出し、左拳を鳩尾みぞおちの前にします。

右拳はあごの高さに位置し、顎から拳1つ分離し竹刀を右肩の前にもってきます。

鍔が口の横にくるイメージです。

八相の構えは、昔は流派によって構え方に違いがあったようです。

日本剣道形の制定時に現在の形になったそうです。

以上が八相の構えの説明です。

 

【 5 】脇構え

脇構えは、日本剣道形4本目の仕太刀の最初の構えです。

中段の構えから右足を後ろに引き、左足が前にある状態で左半身になりながら剣先を後ろにまわして構えます。

左拳はへその少し下につけるようにし、右拳は腰につけた状態で剣先を下げます。

剣先が後方にあることで相手からは刀がどれくらいの長さなのかがよく分からず、間合いを制することができるのが脇構えの特徴です。

間合いに注意しながら相手の意を突いて打ち込むための構えです。

とはいえ現代では竹刀の長さが決まっているため、脇構え本来の力を発揮することはできないでしょう。

以上が脇構えの説明です。

 

【 6 】二刀の構え

二刀の構えは、俗にいう二刀流です。

二刀流は公式戦で見かけたことがあるという人もいるのではないでしょうか。

二刀の構えは、片手に太刀、もう片手に小太刀を持ち、太刀を持つ方は上段で構えます。

二刀の構えにも2つのタイプがあります。

右手に太刀、左手に小太刀を持つのが基本の二刀の構えです。

基本の二刀の構えは、「正二刀の構え」と呼ばれます。

反対に、右手に小太刀、左手に太刀を持つ二刀流を「逆二刀の構え」といいます。

 

まとめ

今回は剣道の構えの種類と構え方を紹介しました。

構えについては、昇段審査でも問われることがあります。

構えの種類や構え方について理解し、説明できるようにしておきましょう。

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