剣道 昇段審査

剣道の打つべき機会とは?7つの打突の好機が1本を引き寄せる打突のタイミング!

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剣道の勝敗を決める有効打突。

有効打突を取るためには、適したタイミングで打つことが大切です。

有効打突を取るために適したタイミングのことを、剣道では「打つべき機会」や「打突の好機」といいます。

言葉は知っていても、

  • 打つべき機会ってどこなのだろう?

という疑問を持っている人もいることでしょう。

打突の好機は、昇段審査の筆記試験の課題としても出題されることがあります。

そこで今回は「剣道の打つべき機会とは?7つの打突の好機が1本を引き寄せる打突のタイミング!」と題して、有効打突を狙うための打つべき機会について紹介します。

この記事を最後まで読み打突の好機を知ることで、剣道をより上達させることができるでしょう。

ぜひ最後まで読んでくださいね。

 

 

剣道の打つべき機会「打突の好機」とは?

 

打突の好機とは、有効打突に結びつく機会のことです。

打つべき機会とされる打突の機会には次のようなものがあります。

  • 相手が動こうとしたところ
  • 相手が技を受け止めたところ
  • 相手の技が尽きたところ
  • 相手が居付いたところ
  • 相手が引こうとしたところ
  • 相手の心が乱れたところ
  • 相手に油断が生じたり集中力が切れたりしたところ

打突の機会を狙うことで1本になる確率を格段に上げることができます。

 

【 1 】相手が動こうとしたところ

1つ目の打つべき機会は「相手が動こうとしたところ」です。

相手が動こうとしたところは、「起こり」とも呼ばれます。

相手が攻めようとしたところ、技を出そうとした瞬間には隙が生まれます。

つまり、相手が動こうとする瞬間は打つべき機会であるといえます。

 

【 2 】相手が技を受け止めたところ

2つ目の打つべき機会は「相手が技を受け止めたところ」です。

相手があなたの技を受け止めて終わっているときには、相手の心に攻めの気持ちはありません。

相手に攻める気持ちがない瞬間には隙が生まれます。

つまり、相手が技を受け止めたところは打つべき機会であるといえます。

 

【 3 】相手の技が尽きたところ

3つ目の打つべき機会は「相手の技が尽きたところ」です。

剣道では技を繋いでいくことが大切ですが、とはいえそう連続で技を出すことはできません。

気持ちや呼吸を整える時間が必要です。

技が尽きた瞬間には気持ちや呼吸を整えるための時間が生まれ、そこに隙が生まれます。

つまり、相手の技が尽きたところは打つべき機会であるといえます。

 

【 4 】相手が居付いたところ

4つ目の打つべき機会は「相手が居ついたところ」です。

1番分かりやすいのは、左足のかかとが床についた瞬間です。

相手に攻められて動揺したり、自分が打つことに迷ったりしているときには居付いた状態となり隙が生まれます。

つまり、相手が居付いたところは打つべき機会であるといえます。

 

【 5 】相手が引こうとしたところ

5つ目の打つべき機会は「相手が引こうとしたところ」です。

あなたが攻めたことにより相手が引いたり、相手が不用意に下がったりした瞬間には隙が生まれます。

さらに鍔迫り合いから中途半端に打突して下がったときにも隙が生じます。

つまり、相手が引こうとするところは打つべき機会であるといえます。

 

【 6 】相手の心が乱れたところ

6つ目の打つべき機会は「相手の心が乱れたところ」です。

心が乱れたところには、「四戒(よんかい)」があります。

四戒とは「驚・懼・疑・惑」であり、驚く、懼れる、疑う、戸惑うのことです。

このように、相手の心が乱れているときには隙が生じます。

つまり、相手の心が乱れたところは打つべき機会であるといえます。

 

【 7 】相手に油断が生じたり集中力が切れたりしたところ

7つ目の打つべき機会は「相手に油断が生じたり集中力が切れたりしたところ」です。

剣道の攻防の中では、何かしらの影響により相手に油断が生じたり、相手の集中力が切れたりする場面があります。

このように、相手に油断が生じたり集中力が切れたりした瞬間には隙が生じます。

つまり、相手に油断が生じたり集中力が切れたりしたところは打つべき機会であるといえます。

 

 

打突の好機である「三つの許さぬところ」を狙う具体的な技

 

剣道には「三つの許さぬところ」と呼ばれる場面があります。

「三つの許さぬところ」とは、

  • 起こりがしら
  • 受け止めたところ
  • 技が尽きたところ

のことをいいます。

この3つの場面は絶対に狙うところであり、打つべき機会の中でも特に重要なところといえるでしょう。

ここでは「三つの許さぬところ」を狙う具体的な技について紹介します。

 

【 1 】起こりがしらには出ばな技

相手が出ようとする「起こりがしら」には、出ばな技が有効です。

具体的な出ばな技は、

  • 出ばな面
  • 出ばな小手

があります。

相手が出ようとしたところには、出ばな面や出ばな小手などを使って有効打突を狙いましょう。

 

【 2 】受け止めたところには連続技

相手が技を受け止めたところには連続技が有効です。

具体的な連続技は、

  • 小手面
  • 小手胴
  • 面胴
  • 小手面胴

があります。

相手が技を受け止めたところには、小手面、小手胴、面胴、小手面胴などを使って有効打突を狙いましょう。

 

【 3 】技が尽きたところには応じ技

相手の技が尽きたところには応じ技が有効です。

具体的な応じ技は、

  • 面抜き胴
  • 小手すり上げ面
  • 面返し胴
  • 胴打ち落とし面

があります。

相手の技が尽きたところには、面抜き胴、小手すり上げ面、面返し胴、胴打ち落とし面などを使って有効打突を狙いましょう。

 

 

剣道では「打突の機会」が重要視されている

 

剣道では「打突の機会」が重要視されています。

その根拠として、全日本剣道連盟のホームページには、剣道と「き」、というタイトルで次のような文章が掲載されています。

1.現代剣道と「一本」
剣道では、試合における「一本」の有効打突を「充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする」と規定しています。これは、「一本」を、それが決まる瞬間に至る経過と打突後の備えを含めて評価していることを表明するものであり、「気剣体一致」といった伝統的な考え方が反映されています。さらに「打つべき機会」を捉えた打突であるかが問題にされています。

昇段審査でも、段位が高くなるにつれ「機会」を捉えた打突の有無が評価の重要な観点となっています。また、「日本剣道形」太刀の部の一本目から七本目まで、打太刀が技を仕掛けるときに、いずれも「機を見て」と表記されています。

剣道では、「機」を見ることを最も重要な課題とし、「一本」は、「機・気」の問題と深く関っているのです。

引用元:全日本剣道連盟

このように、剣道では試合、昇段審査、日本剣道形のすべてにおいて「機会を捉えた打突」を重要視しています。

つまり、打突の好機を知ることは剣道を極めるために欠かせないものであると言えます。

 

 

まとめ

今回は「剣道の打つべき機会とは?7つの打突の好機が1本を引き寄せる打突のタイミング!」と題して有効打突を狙うための打つべき機会について紹介してきました。

打つべき機会には、次の7つがあります。

  • 相手が動こうとしたところ
  • 相手が技を受け止めたところ
  • 相手の技が尽きたところ
  • 相手が居付いたところ
  • 相手が引こうとしたところ
  • 相手の心が乱れたところ
  • 相手に油断が生じたり集中力が切れたりしたところ

そしてこの7つの中でも特に大切な3つが「三つの許さぬところ」と言われています。

三つの許さぬところは、次の3つです。

  • 起こりがしら
  • 受け止めたところ
  • 技が尽きたところ

相手が出ようとする「起こりがしら」には、出ばな面や出ばな小手などを使って有効打突を狙いましょう。

相手が技を受け止めたところには、小手面、小手胴、面胴、小手面胴などを使って有効打突を狙いましょう。

相手の技が尽きたところには、面抜き胴、小手すり上げ面、面返し胴、胴打ち落とし面などを使って有効打突を狙いましょう。

剣道では試合、昇段審査、日本剣道形のすべてにおいて「機会を捉えた打突」を重要視しています。

剣道をより上達させるために、打つべき機会についてしっかりと理解しておきましょう。

 

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