@sw_maruccho)です。
今回は剣道においてとても大切な「気剣体の一致」についてお話をします。
気剣体の一致については昇段審査の学科試験でも出題されることがありますからね。
しっかりと説明できるようにしましょう。
気剣体の一致とは
剣道の有効打突の条件として、
「気剣体の一致」があります。
それでは、気剣体の一致とはどういうことなのでしょうか。
有効打突の条件では、「充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃すじ正しく打突し、残心あるものとする」という規定があります。
つまり、
充実した気勢が”気”であり、適正な姿勢が”体”であり、竹刀の打突部で打突部位を刃すじ正しく打突が”剣”です。
この
「気剣体」の3要素に「残心」を加えて有効打突となります。
「気剣体」の”気”とは
気剣体の一致の「気」にはどのような意味があるのか、もう少し掘り下げていきましょう。
「気」というと、
「気迫」や「
気勢」という言葉があります。
立ち合い初めに、「ヤー!」と声を出しますね。
打突したときは、「面」「小手」「胴」「突き」と打突部位を大きな声を出して表現しますね。
これが剣道における「気迫」や「気勢」ということになります。
つまり、この「気迫」や「気勢」が充実しているかどうかが大切になります。
これが、気剣体の一致における「気」です。
「気剣体」の”剣”とは
次に、
気剣体の一致の「剣」とはどのような意味があるか掘り下げていきましょう。
「剣」という字を見れば、剣道における
竹刀を表していることが分かると思います。
竹刀には、打突部位というのが決められていますね。
剣先から中結までの間の部分です。
この
打突部位で正しく相手を打突していること、正しい竹刀操作ができていること、威力や速さが十分であることが、気剣体における「剣」が充実していることになります。
真剣でたとえると、相手をちゃんと斬った状態といえます。
これが、気剣体の一致の「剣」ということです。
竹刀操作については【
剣道の素振りの種類と効果を知って最高の剣士を目指そう】の中でも紹介していますので合わせて読んでみてくださいね。
「気剣体」の”体”とは
最後に、
気剣体の一致の「体」について掘り下げていきます。
「体」とは
体さばきのことを意味しています。
打突の姿勢や踏み込み方、構えの姿勢のことです。
体さばきや足さばきについては【
剣道の足さばきを極めることがすべての技の土台になる】の中でも紹介していますので合わせて読んでみてくださいね。
「気剣体」と同時に大切な残心とは
最後に残心についてご説明します。
先ほど、有効打突は「気剣体の一致」に加えて「残心」が必要ですとお話しました。
残心とは、
打突後に油断をしない身構えと心構えです。
この残心まで揃って始めて有効打突となります。
有効打突についての説明は【
剣道のルールを知れば剣道が100倍楽しくなる】の中で有効打突という見出しで紹介しています。
まとめ
今回は、「気剣体の一致」についてお話してきました。
冒頭にも述べましたが、「気剣体の一致」については昇段審査の学科でもよく出題される問題です。
自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
そして、「気剣体の一致」はみなさんが日頃の稽古で身につけているものです。
無意識に練習していて、あらためて「気剣体の一致」について説明せよと言われて、「気剣体の一致ってなに?」ってなっている人もいるかもしれませんね。
有効打突は、「気剣体の一致」なくして1本となることはありません。
しっかりと意識をして稽古に励むようにしていきましょうね。
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