剣道をするためには防具が必要です。小学生のお子さんに防具を購入するときには、どのような防具を選べば良いか分からないという親御さんも多くいることでしょう。
そこで本記事では、小学生におすすめの剣道の防具を5つ紹介します。防具の選び方も解説していますので、防具購入の参考にしてくださいね。
※おすすめ防具の比較表挿入※
目次
小学生におすすめの剣道の防具の選び方
お子さんに剣道の防具を購入してあげるときには、以下の3点を意識して選ぶようにしましょう。
ポイント
- 痛みを感じにくい防具を選ぶ
- 体のサイズに合った防具を選ぶ
- 除菌、消臭能力が高い防具を選ぶ
【 1 】痛みを感じにくい防具を選ぶ
剣道を始めても、続けられずに辞めてしまう子も一定数います。
剣道を辞めてしまう理由で多いのが「打たれたときに痛いから」です。防具は高価なものですので、お子さんに長く続けてほしいと思うのが親の気持ちです。
剣道の防具には「刺し幅」があります。刺し幅とは、防具の布団を縫うときのステッチの間隔のことです。
実店舗や通販サイトで防具を探していると「6mm」や「3mm」といった表記を見かけると思います。「6mm」や「3mm」と記載されているのが刺し幅です。
刺し幅が大きくなればなるほど布団に厚みが出ます。布団に厚みが出ると見た目は劣りますが、衝撃吸収力は高くなります。つまり、刺し幅が大きい防具を選ぶことで痛みをできる限り軽減することができます。
小学生の防具を選ぶときには「6mm」を基本とし、痛みに弱い場合には「8mm」、見た目も重視したい場合には「5mm」の刺し幅の防具を選ぶと良いでしょう。
【 2 】体のサイズに合った防具を選ぶ
親御さんの気持ちとしては、成長を見込んで大き目の防具を買っておきたいという気持ちがあると思います。しかし、できる限り、お子さんの体に合ったサイズの防具を選びましょう。
大きすぎる防具を選ぶと、動きづらく、基本が身につきにくくなってしまいます。さらに、稽古や試合中に防具が外れてケガをする危険性も高まってしまいます。
面の場合は、面のサイズを調整するための布団を入れることができます。しかし、甲手、胴、垂については調整が難しいため、大きいサイズを購入することはおすすめできません。
小学生の防具の具体的なサイズは以下の表を参照してください。
※サイズ表の挿入※
防具の種類によってサイズに若干の違いがあるため、購入する店舗でしっかりと確認してから購入することをおすすめします。
お子さんが安全に剣道を楽しむためにも、お子さんの体に合った防具を選びましょう。
【 3 】除菌・消臭能力が高い防具を選ぶ
お子さんの剣道の防具を購入するにあたり、親御さんを悩ませる問題が「防具の臭い」ではないでしょうか。剣道経験者であれば慣れていると思いますが、剣道未経験の親御さんにとって、剣道の防具から出る臭いには頭を抱えてしまうことでしょう。
特に小学生のうちはお子さん自身で防具の管理ができないこともあり、防具を清潔に保ち続けることが難しいと感じる親御さんも多くいます。
最近では除菌、消臭能力が高い防具が販売されています。具体的には、面布団に抗菌素材を使用することで雑菌の繁殖を防いでくれる等です。
除菌、消臭能力が高いからといって手入れをしなくて良いわけではありませんが、普通の防具よりも管理をしやすくなるためおすすめです。より清潔に防具を使い続けたい人は「洗える防具」を購入するのも良いでしょう。
小学生におすすめの剣道の防具セット5選
1.「めぶき」6mmピッチ刺し
「めぶき」は小学生が剣道を辞めてしまう原因となる「痛み」を軽減してくれる防具です。
6mm刺で布団に厚みがあり、面を打たれるときの衝撃を軽減してくれる面パッドも付属しています。
「めぶき」は剣道の防具でもっともニオイが発生しやすい甲手を洗濯機で洗うことができます。常に清潔な状態を保てることも「めぶき」の良い点です。
「めぶき」は15点セットと25点セットが展開されています。剣道を始めるにあたり必要な道具をすべて揃えたいという人は25点セット。道着や竹刀といった防具以外の道具はすでに揃っているという人は15点セットの購入がおすすめです。
2.「A-1αKIDS」6mm織刺
「A-1αKIDS」は、人気防具である「A-1α」の子ども用です。
「A-1αKIDS」には「IBB SAFETY GUARD」という装備が標準で付いています。「IBB SAFETY GUARD」は、相手の竹刀が喉に当たるという事故からあなたのお子さんを守ってくれる装備です。
子どもは稽古中にアゴが上がってしまうことが多く、相手の竹刀が喉に当たりやすい状態であるといえます。「IBB SAFETY GUARD」があることで、相手の竹刀が喉に侵入することを防げます。
「A-1αKIDS」の甲手は右手の布団が左手より厚くなっており、打突の衝撃を抑えてくれる痛みに強い甲手です。さらに手の内はミクロパンチクラリーノ仕様のため、通気性が良い甲手になっています。
防具のみの購入を検討している人で「安全性が高く認知度が高い防具」を探している人は「A-1αKIDS」がおすすめです。
3.「令心」6mm織刺
「令心」はコストを抑えて購入できる防具です。価格は45,800円と、50,000円以下で手に入れることができます。値段は安いですが、有名武道具店である京都武道具の剣道防具工房「源」で製造されている防具ですので、安心して使用することができます。
「令心」の特長は、面垂が4mmのナナメ刺になっていることと、甲手の右手が布団厚になっていることです。
面布団自体は6mm刺ですが、面垂(肩の部分)のみ4mmナナメ刺にすることで肩を動かしやすく、竹刀を振りやすい作りになっています。まだ基本ができていない小学生にとって、防具をつけたときに竹刀が振りやすいことで上達を促進してくれます。
「令心」の甲手は右手の布団が左手より厚くなっており、打突の衝撃を抑えてくれる痛みに強い甲手です。
4.「疾風」5mmナナメ刺
「疾風」は、今回紹介している防具の中で唯一の5mm刺防具です。5mm刺は6mm刺と比較すると衝撃吸収性が少し劣ります。つまり、6mm刺よりも痛みを感じやすい可能性があります。
「疾風」の良い点は、鉄紺飾りや印伝風小桜革を使用していることです。デザインの良い飾りが付いているため、見た目がかっこよくなっています。「見た目のかっこよさ」も、剣道を始めたり続けたりするためのモチベーションアップに一役買ってくれますよ。
「疾風」は甲手を洗うことができるため、防具を清潔に使い続けることができることも良い点でしょう。
「疾風」はデザイン性の良い防具を使いたい人におすすめです。
5.「飛燕」6mmピッチ刺し
「飛燕」は剣道を始めるにあたり必要なものがすべて揃う25点セットで販売されている防具です。これから剣道を始める人におすすめです。
剣道の道具は消耗品が多いため、すでに道着や竹刀を持っている人でも、25点セットで購入し、防具以外を予備として取っておいても良いでしょう。
「飛燕」は2種類の甲手から選ぶことができます。「ハイブリットやわらか手首 速洗速乾」か「柔靭」の2つです。2つの甲手の特長を簡単に言えば「柔らかい甲手」か「痛みに強い甲手」のどちらかです。
使い始めの甲手は硬くて使いにくいことが多いですが、「ハイブリットやわらか手首 速洗速乾」は使い始めから柔らかく作られているため、使いやすい甲手になっています。
「柔靭」は、布団部分が2mm刺と8mm刺になっています。刺し幅を変えることで布団に凹凸ができるため、打たれたときの衝撃をしっかりと吸収してくれます。6mm刺の甲手と比較しても、より痛みを軽減してくれます。痛みの軽減に重きを置きたい人は、「柔靭」を選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、小学生におすすめの剣道の防具を5つ紹介しました。
小学生は、先生や先輩に打たれた痛みに耐えきれずに剣道を辞めてしまう子が多くいます。打たれた衝撃をしっかりと吸収し、少しでも痛みを軽減してくれる防具を選ぶことが大切です。
剣道を始めたばかりの子、これから始めようと思っている子は、まだ必要な道具が揃っていないこともあるでしょう。
本記事で紹介している「めぶき」のように、剣道に必要な道具をセットにして販売されている防具もあります。この機会に検討してみてはいかがでしょうか。