間合いの攻防があります。 「間合いとはなにか」「間合いの攻防をどのようにしたら良いか」 ということを理解しておかないと、試合や稽古で勝つことはできません。 そこで今回は、「剣道の間合いの攻防を知らずに勝とうとしていませんか?」ということでお話をしていきます。 この内容を知って実践していただければ「間合い」についての知識と技術を高めることができます。 [st-midasibox title="この記事を読むと分かること" fontawesome="fa-check-circle faa-ring animated" bordercolor="#415c9d" color="" bgcolor="#FFFDE7" borderwidth="" borderradius="5" titleweight="bold"]
- 剣道の間合いについて分かる
- 間合いの詰め方について分かる
- 間合いの攻防について分かる
- 間合いが近い相手との戦い方が分かる
目次
剣道の間合いとは
[st-mybox title="間合いとは?" fontawesome="fa-check-circle" color="#f44336" bordercolor="#FFD54F" bgcolor="#FFFDE7" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"] 自分と相手との距離- 一足一刀の間合い
- 近間の間合い
- 遠間の間合い
一足一刀の間合いとは
一足一刀の間合いとは、1歩踏み込めば相手に打突できる距離とされています。 剣道の基本とされる間合いですね。 「打ち間」「中間」と呼ばれることもあります。 おおよそ、両者の竹刀の剣先と中結の中間程度の位置で交わっている距離を言います。 剣道の基本とされる間合いなので、稽古のときは一足一刀から打突することを指導されていると思います。 1歩で届く距離なので、相手が1歩下がれば当然届かなくなります。 剣道の稽古では、この一足一刀の間合いを広げていくことが大切とも言われています。近間の間合いとは
近間とは、一足一刀よりも近い間合いを言います。 先ほども述べたように、剣道の基本の間合いは一足一刀の間合いですので、それよりも近い間合いは近間ということになります。 相手との攻防の中で、近間に入ってしまうこともあります。 近間というのは、簡単に相手に届く距離のため打突時に有利に感じるかもしれません。 こちらが余裕を持って打てると感じているときは、相手も同じように感じています。 つまり、近間はお互いに危険であり、油断を許さない距離といえます。 しっかりと攻め勝って相手の中心を奪ってから打突することが大切です。遠間の間合いとは
遠間は、近間とは反対に一足一刀よりも遠い間合いをいいます。 遠間では基本的に自分も相手も打突しようにも届かない距離といえます。 では、この遠間で何をするかというと、攻めて相手の様子を伺うということをします。 遠間から相手の様子を伺いながら一足一刀の間合いに入っていき打突するという流れを覚えておきましょう。 昇段審査では、この遠間から一足一刀に入るところいかにして攻め入っているかを審査員は見ています。 心得ておきましょう。 [itemlink post_id="2915"]剣道の間合いの攻防とは
[st-mybox title="間合いの攻防" fontawesome="fa-check-circle" color="#f44336" bordercolor="#FFD54F" bgcolor="#FFFDE7" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"]- 一足一刀の攻防
- 近間の攻防
- 遠間の攻防
一足一刀の攻防
一足一刀の攻防は相手の一足一刀の間合いを知るということです。 一足一刀の間合いは1歩で相手に届く距離ということを先ほど説明しました。 つまり、一足一刀の間合いは1人1人違うということがいえます。 相手の一足一刀の距離を知ることで、どの距離から打突に来る可能性があるかということが分かります。 相手が届かない距離からでも自分は届く。 それがベストな状態かもしれませんが、一概にそうとは言えないのも剣道の醍醐味ですね。 自分の一足一刀の距離が相手より遠いのであればしかけ技。 相手の方が遠ければ返し技や応じ技を狙うというのも攻防の1つと言えるでしょう。 稽古や試合の攻防の中で、相手の一足一刀の間合いを知ることが大切です。近間の攻防
近間の攻防は、中心の取り合いです。 間合いについての説明のところでも書いたように、簡単に相手に届く距離です。 近間では中心を取られたり隙を作ったりしたら確実に打突されます。 いかに相手の中心を取るのか、いかに相手の竹刀を抑えて隙を作るのかという攻防が大切です。遠間の攻防
遠間の攻防は、探り合いです。 相手の竹刀を払ったり、1歩入ったり、相手が何を狙っているのか、これから打つのかどうかを探る距離です。 もちろん、だからといって絶対に打ってこない訳ではありません。 遠間からは打ってこないだろうと思っていると、その隙を狙っている人もいます。 相手の反応を探るときには、自分が打とうとしているという「打ち気」を見せないといけません。 遠間で安心しているかもしれない相手に対して「打つぞ」という反応を見せることで手元が浮いたり、剣先が下がったりといった相手の癖が出てきます。 その反応に合わせた技を選択していくことが大切です。 遠間は相手が打ってくる可能性も警戒しながら、相手が何を狙っているのか探る間合いであるということです。 [itemlink post_id="2916"]剣道の間合いの詰め方とは
[st-mybox title="間合いの詰め方" fontawesome="fa-check-circle" color="#f44336" bordercolor="#FFD54F" bgcolor="#FFFDE7" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"]- 右足を大きく前に出さない
- 両足で前に出る
間合いを詰めるときは右足を大きく出さない
間合いを詰めるときにしてはいけないことは「右足だけを前に出していく」ということです。 時々、右足だけがどんどん前に出ていって足幅が広がっていく人がいます。 足幅が広がっていってしまっては、いざ打突するときに充実した姿勢で打突することができません。 また、相手が打突してきたときにも応じ技や返し技で対応することが難しくなり、結局相手の打突を竹刀で受けるのが精一杯になってしまいます。 間合いを詰めるときは右足だけを大きく出すということはやめましょう。間合いを詰めるときは両足で前に出よう
間合いを詰めるときには、右足→左足と両足で前に出ることを心がけましょう。 両足で前に出るということは、間合いを詰めたときにいつでも打突にいける状態になっているということです。 両足で前に出るときの歩幅は、自分と相手との距離によっても違います。 たとえば、遠間であれば少しくらい大きく前に出ても大丈夫かもしれませんね。 しかし、既に近間に入っているにも関わらず大きく前に出てしまったら距離が近づきすぎてしまいます。 相手との距離を踏まえて前に出る幅を決めるようにしましょう。 基本的には、小さく前に出るのが良いでしょう。 大きく動くということは、動くときに隙ができやすい状態になります。 左足の引きつけを早くし、スッと1歩前に出るように攻め足を使いましょう。 [itemlink post_id="2917"]まとめ:剣道は間合いを制することが勝負を制することに繋がる
今回は、「剣道の間合いの攻防を知らずに勝とうとしていませんか?」ということで間合いについての説明や攻防の方法について紹介してきました。 最後にもう1度まとめておきましょう。 [st-mybox title="まとめ" fontawesome="fa-check-circle" color="#f44336" bordercolor="#FFD54F" bgcolor="#FFFDE7" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"] 剣道の間合いには3種類あります。- 一足一刀の間合い:1歩で打てる間合いで人によって違う
- 近間の間合い:一足一刀よりも近い間合いで簡単に相手に届く距離
- 遠間の間合い:一足一刀よりも遠い間合いで相手には届かない距離
- 一足一刀の攻防:相手の一足一刀の距離を知る
- 近間の攻防:簡単に届く距離のため油断せず中心を取り合う
- 遠間の攻防:相手が何をしようとしているか探る攻防をする
- すぐに打突が出来ないため、右足を大きく前に出さない
- いつでも打突できる姿勢を作るために、両足で前に出る