「A-1α KIDS」は動きやすさを追求した小学生用の防具

剣道の防具には大きく分けて「稽古向き」「試合向き」「審査向き」といった特徴があります。

大人であれば、用途に合わせて防具を持っている人もいることでしょう。

しかし小学生となると「剣道をいつまで続けるのか」という将来的なことも含め、用途に合わせて複数の防具を持つということは難しいのではないでしょうか。

小学生は試合も多く、「試合に勝つ」ということが剣道の楽しみに繋がることを考えると、試合に重点を置いた防具選びが大切になります。

結論を申し上げれば、小学生用の防具は「A-1α KIDS」をおすすめします。

 

この記事では、

を紹介しています。

 

小学生用の防具の購入を検討している人は参考にしてみてください。

 

 

「A-1α KIDS」の特徴

「A-1α KIDS」は、幼年、少年向けに造られている小学生用の防具です。

小学生向けの防具のため、購入できるのは幼年～小学高学年までに設定されています。

小学生は稽古と試合がメインとなるため、「A-1α KIDS」は通気性が良く動きやすい織刺防具で造られ、かつナナメ刺やナナメカットを採用することでさらに動きやすい仕上がりとなっています。

 

 

ここでは「A-1α KIDS」の面・甲手・胴・垂の特徴について紹介します。

 

【 1 】面の特徴

「A-1α KIDS」の面は、織刺生地をメインとし、ヘリ革と耳革のみ人工皮革である紺クラリーノで補強して強度を高めています。

「A-1α KIDS」の面は一言でいうと、動きやすさを重視した造りになっています。

具体的には、面垂をナナメ刺で縫い、さらにナナメカットに仕上げることで竹刀を振る肩の動きを邪魔しないようになっています。

 

 

小学生が使用することを考慮し、面金が軽くなるように軽合金で組み立てられています。

面金の裏をグレーにしているため、裏が赤い通常の面金よりも相手を見やすくなっています。

 

 

相手を見やすいということは、稽古では先生や先輩の指導が良く見えるようになり、試合では相手を良く見た動きができるようになることでしょう。

清潔面では、顔をつける部分である内輪にシルリードが採用されています。

 

 

安全面では、ISGプロテクターが標準装備となっています。

 

 

小学生は竹刀操作や打突姿勢が不完全のため、突き技がないにしても相手の竹刀が喉に入ることもあるかもしれません。

ISGプロテクターが標準装備になっている「A-1α KIDS」は安心して稽古に励めるのではないでしょうか。

 

【 2 】甲手（小手）の特徴

「A-1α KIDS」の甲手は、右手の甲手の布団が左手より厚い造りになっています。

 

 

甲手を打たれる痛みに耐えられずに剣道を辞めてしまう子どもも多くいます。

甲手は右手を打つ技であるため、右手の甲手の打突部分に芯材を多く入れて厚みを出すことで、打たれたときの痛みを軽減してくれます。

子どもが剣道を長く続けるためには、右甲手が布団厚になっていることはとても重要です。

「A-1α KIDS」の甲手は、他にも手の内にミクロパンチクラリーノを採用しているため、通気性が良い造りになっています。

甲手頭は応じ仕様と呼ばれる角度がついた取り付けになっているため、竹刀を振りやすくなっています。

 

 

甲手頭は鎧型と呼ばれる縫い方になっており、竹刀を握りやすくなっています。

 

 

「A-1α KIDS」の甲手は、「竹刀を正しく握り、正しく振る」「打たれた痛みを軽減する」という、少年剣士に必要な要素が詰まった造りになっています。

 

【 3 】胴の特徴

「A-1α KIDS」の胴は、強化樹脂胴と呼ばれるものです。

強化樹脂とは強度を高めたプラスチックのことで、「ヤマト胴」と言われることもあります。

漆を塗らないため、プラスチックの綺麗な色が出るのが特徴です。

 

 

【 4 】垂の特徴

「A-1α KIDS」の垂は、織刺生地をメインに、ヘリ革と角革のみ人工皮革であるクラリーノで補強して強度を高めています。

 

 

「A-1α KIDS」の垂の特徴は、面と同様に大垂の左右がナナメ刺、ナナメカットになっていることです。

 

大垂をナナメ刺、ナナメカットにすることで足まわりの動きを邪魔しない造りになっています。

 

 

さらに腹帯を通常よりも小さい小巾に仕上げることで丹田に力を入れて動きやすい仕様になっています。

 

 

「A-1α KIDS」の垂は、垂紐の先を細く仕上げているため、まだ充分な力がない子どもでも結びやすくなっています。

小学生は力不足により稽古中や試合中に垂の紐が解けてしまうことがよくあります。

垂紐が結びやすい「A-1α KIDS」の垂は、稽古や試合に集中できる防具であると言えるでしょう。

 

「A-1α KIDS」が小学生用の防具におすすめである3つの理由

ここまで「A-1α KIDS」の特徴を紹介してきました。

これまでに紹介してきた特徴の中から、

 

 

という3つの理由から、「A-1α KIDS」は小学生の防具としておすすめと言えるでしょう。

なぜ上記の3つが小学生用の防具としておすすめと言えるのか、もう少し詳しく紹介します。

 

【 1 】ISG標準装備だから安心安全

小学生用の防具に「A-1α KIDS」がおすすめである1つ目の理由は、ISG標準装備で安心安全だからです。

小学生に突き技はありませんが、竹刀操作や打突動作が不完全のため、相手の竹刀が喉に刺さってしまう可能性もあります。

竹刀が喉に入ってしまうと、頸動脈を損傷する事故に繋がる可能性があります。

頸動脈の損傷といった事故からお子さんの体を守るためにも、ISGプロテクターが標準装備されている「A-1α KIDS」は小学生用の防具としておすすめといえるでしょう。

 

【 2 】甲手が右手布団厚で痛みを軽減

小学生用の防具に「A-1α KIDS」がおすすめである2つ目の理由は、甲手が右手布団厚で痛みを軽減してくれるからです。

「打たれたときに痛いから」という理由で剣道を辞めてしまう小学生は多くいます。

どれだけ安い防具を探しても、防具を購入することは決して安い買い物とは呼べません。

防具を購入して剣道を始めても、もし、剣道をすぐに辞めてしまったら……。

実は防具の選び方1つで、痛みを軽減することができるのです。

「A-1α KIDS」の甲手は良く打たれる右手の甲手だけ布団を厚くしてあるため、痛みを軽減してくれます。

「まったく痛くない」ということはありませんが、通常の厚みの甲手よりも痛みが軽減されます。

痛みを軽減する仕様になっている「A-1α KIDS」は、小学生用の防具としておすすめと言えるでしょう。

 

【 3 】ナナメ刺/ナナメカット採用で動きやすい

小学生用の防具に「A-1α KIDS」がおすすめである3つ目の理由は、ナナメ刺、ナナメカット採用で動きやすいからです。

体の小さい小学生にとって、どれだけ軽量の防具を選んだとしても動きにくいものです。

「A-1α KIDS」は、面や垂をナナメ刺やナナメカットにすることで、より軽量かつ動きやすい仕様になっています。

少しでも動きやすければ稽古の質は向上しますし、試合も有利に進めることができます。

防具をつけて動くことに不慣れで筋力不足の小学生にとって、動きやすさを重視している「A-1α KIDS」はおすすめの防具と言えるでしょう。

 

「A-1α KIDS」2つのマイナスポイント

ここまで「A-1α KIDS」の特徴やおすすめポイントを紹介してきました。

しかし「A-1α KIDS」には人によってはマイナスとなる点が2つあります。

具体的には、

 

 

という点です。

 

すべての人にとってマイナスというわけではなく、今紹介した2点についてこだわりたい人にとってはマイナスということで読み進めてください。

それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。

 

【 1 】織刺防具だから人工皮革が好きな人には不向き

「A-1α KIDS」のマイナスポイントの1つ目は、織刺防具のため人工皮革が好きな人には不向きということです。

織刺生地で造られた防具より、人工皮革（クラリーノやネオレザー等）を使用して造られた防具の方が耐久性に優れ、見た目や風合いも良いものに仕上がっています。

「A-1α KIDS」は織刺生地をメインとし、面のヘリ革や耳革、垂のヘリ革や角革といった摩擦の多い部分には人工皮革であるクラリーノが使用されています。

しかし面の打突部や甲手には人工皮革が使用されていないため、使い方によっては人工皮革を多く使って造られた防具よりも摩耗するのが早いこともあります。

「源毅」という名前の防具は5mm刺で人工皮革の防具ですが、違いが分かるように下に画像を添付しておきます。

 

 

見ていただくと分かる通り、人工皮革を多く使用しています。

人工皮革を多く使った防具は耐久性が高く見た目も良いため、そのような防具を探している人には「A-1α KIDS」はおすすめではないかもしれません。

しかし織刺生地で造ってある「A-1α KIDS」は動きやすく通気性が良いため、稽古が多い小学生向きの防具と言えるでしょう。

 

【 2 】胴のデザインは選べない

「A-1α KIDS」のマイナスポイントの2つ目は、胴のデザインは選べないということです。

「A-1α KIDS」の胴は標準のデザインが1種類のみとなっています。

標準の胴の形が気に入るものであるか、そもそも胴のデザインを気にしないという人は良いのですが、胴のデザインにもこだわりたい人には「A-1α KIDS」はおすすめではないかもしれません。

「胴だけを他のものに変更したい」という人は、剣道防具工房「源」に1度相談してみると良いでしょう。

 

「A-1α KIDS」の口コミ・評判

ここからは「A-1α KIDS」の口コミを紹介します。

購入を検討している人は参考にしてください。

こちらに掲載している口コミは楽天市場やYahoo!ショッピングなどの引用ではなく、当サイトが独自に使用者より集めたものです。

「A-1α KIDS」は織刺防具のため耐久性や風合いでは革を使った防具に劣っていると、こちらの男性は感じたようです。

しかしこちらの男性は、「打たれる痛み」に着目し「A-1α KIDS」の購入に至ったそうです。

やはり打たれた痛みに耐えられずに剣道が嫌になってしまう子どもは多いため、できるだけ痛みを軽減してくれる防具を選んだ方が良いでしょう。

「A-1α KIDS」は右手の甲手布団を厚く造っているため、打たれたときの衝撃を吸収してくれることから購入したとのことでした。

 

こちらの女性の口コミでは、「A-1α KIDS」が織刺生地のために革を使った防具よりも高級感や耐久性が低いことが分かります。

先ほどの男性の口コミにも、同じような内容が書かれていましたね。

それでも「A-1α KIDS」を選ばれた理由は、刺し幅もちょうど良く、何よりスポーツをする上で1番心配な「ケガ」に配慮されたISGプロテクターがついているからとのことでした。

「A-1α KIDS」は右手布団厚になっているため、実際に使ってみても痛みをさほど感じないようですね。

織刺防具の特徴は通気性が良く乾きやすいことですので、子どもが汗を多くかいても管理がしやすいという口コミでした。

 

こちらの男性の口コミでは、「A-1α KIDS」は最初に防具特有の固さを感じたようです。

それでも購入に至った理由としては、普通の防具よりも「A-1α KIDS」が購入しやすい価格だったからとのことです。

子どもの体はすぐに大きくなっていくため、最初は購入しやすい金額の防具を使ってみると良いという口コミでした。

 

「A-1α KIDS」は通販でも購入できる

「A-1α KIDS」は京都東山堂の剣道防具工房「源」の公式サイトはもちろん、楽天市場やヤフーショッピングでも購入することができます。

通販での購入は不安に感じる人も多くいることでしょう。

購入する前に各販売元に連絡を取り、不安なことは遠慮せず質問してから購入されることをおすすめします。

当サイトでは記事執筆に関して剣道防具工房「源」の店長さんと連絡を取らせていただくことがありますが、とても丁寧に対応してくれますよ。

「A-1α KIDS」の購入を検討している人は、下記商品リンクより各サイトにすぐに移動できるようになっていますのでご活用ください。