剣道の技の1つである合い面。
合い面は決めるとかっこよく、爽快感を得ることができます。
しかし合い面は難易度が高く、
- 合い面で勝てない
- 合い面が相手に当たらない
と悩む人は多くいるのではないでしょうか。
そこで今回は「剣道の合い面で勝つ方法とは?当たらないのはコツを知らないだけだった!!」と題して、剣道の合い面について紹介します。
最後まで読むことで合い面で勝つ方法が分かります。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
剣道の合い面とは
合い面で勝つ方法を知る前に、まずは合い面について理解しておかなくてはいけません。
合い面とは、「出ばな技」の1つです。
出ばな技とは、相手が攻めてこようとしたり、打ってきたりしようとする動作の「起こり」を狙って打つ技です。
日頃から「合い面」と呼んでいるため、出ばな技だということを理解していない人もいるかもしれません。合い面が出ばな技だということを理解しておかないと、次から紹介する合い面を打つためのコツや勝つ方法が身に付きにくくなります。
まずは、合い面が出ばな技であるということをしっかりと理解しておきましょう。
剣道の合い面で勝つ方法
それでは実際に、剣道の合い面で勝つ方法について説明していきます。
ここでは、次の2つを説明します。
- 合い面のコツ
- 合い面の練習方法
まずはしっかりと合い面のコツを理解し、そしてコツが身につくまで繰り返し練習することが大切です。
それでは早速説明していきましょう。
【 1 】合い面のコツ
まずは合い面のコツを紹介します。
合い面は、「相手が出てくるのを待って打つ」と思っている人がいるかもしれませんが、それは間違いです。
先ほども説明したとおり、合い面は「出ばな技」です。相手が攻めようとしたり打ってきたりしようとする動作の「起こり」を狙って打つ技です。
起こりを打つためには、相手が出てくるのを待つのではなく「相手を出させて打つ」が正解です。
相手を出させて勝つ合い面を打つためには、次の3つのコツを押さえておきましょう。
- 一足一刀から一歩出て中心を攻め入る
- 相手の動きをしっかりと見る
- 手首のスナップで打つ
先ほども言ったように、合い面は相手に出させて打つことが大切です。
相手に出させるためには、まずは自分が一歩攻め入ることが必要です。一足一刀の間合いから中心を攻めて一歩入ることで、相手は動揺したり我慢できなかったりして打ってきます。その瞬間を打つ訳です。
いつも相手が打ってくるのを待ってから打っているという人は、中心を攻めながら一歩入るということをするだけでも、合い面に勝ちやすくなることでしょう。
一足一刀の間合いから中心を攻めながら一歩入ることができるようになったら、次は相手の動きをしっかりと見ることを大切にしましょう。相手を出させて打つ訳ですから、しっかりと相手の動きを見ておかなくてはいけません。
相手の動きは、足や目線、手元に現れます。手元、特に竹刀の剣先は相手が打とうとする気配を感じ取ることができます。
しっかりと相手を見て、打ってくる瞬間を感じ取れるように練習しましょう。
一足一刀から一歩攻め入り、相手の動きをしっかりと見た上で、最後に大切なことは手首のスナップを使って打つことです。
合い面は相手も打って出てくるため、こちらは強く打突する必要はありません。相手が向かってくる勢いがあなたの竹刀にも伝わるので、手首のスナップだけでも充分強い打突になります。
さらに、大きく振りかぶってしまうと相手が出てくる分振り遅れてしまいます。手首のスナップだけを使用して、相手までの最短距離で竹刀を振るようにすることが大切です。
以上3つのコツをマスターすることができれば、合い面で勝てるようになります。
【 2 】合い面の練習方法
それでは先ほど紹介した合い面で勝つための3つのコツを身につけるためには、どのように練習すれば良いでしょうか。
ここでは合い面の練習方法を紹介します。
出ばな技は頭で考えて打っているうちは身についたとは言えません。
繰り返し練習することで打つべきタイミングを体に覚えさせることが大切です。
具体的にどのような練習方法が良いかというと、「約束稽古」「申し合わせ稽古」です。
約束稽古や申し合わせ稽古とは、相手と練習する内容を決めて行う稽古法です。
たとえば、合い面の練習をするのであれば、合い面の練習をしたいことを相手に伝えた上で、面を打ってきてほしいことをお願いすれば良いのです。
このように、約束稽古や申し合わせ稽古として繰り返し練習をすることでしか、合い面で勝つ方法はないのです。
約束稽古や申し合わせ稽古で、先ほど紹介した、「一歩の攻め入り方」「相手の動きの見方」「スナップの打ち方」が体に染みつくように、繰り返し練習しましょう。
審判はどのように合い面を判断しているか
最後におまけとして、審判はどのようにして合い面を判断しているかを紹介します。
もちろん、どちらが当たっているかという部分はしっかりと見ています。しかし、ただ当たっていれば良いわけではなく、どちらが攻めているかということも判断材料の1つにしています。
ただ待っているだけの合い面では、たとえ当たっていても一本と判断しにくいのが正直なところです。合い面で勝つためには、しっかと攻めることで相手を出させたかというところは、試合や審査では重要です。
繰り返し練習して、攻めて出させてから打つ合い面を身につけて、審判の旗を3本上げてくださいね。
まとめ
今回は「剣道の合い面で勝つ方法とは?当たらないのはコツを知らないだけだった!!」と題して、剣道の合い面について紹介してきました。
合い面は出ばな技の1つです。
出ばな技の1つですから、合い面で勝つためには次の3つのコツを押さえることが大切でした。
- 一足一刀から一歩出て中心を攻め入る
- 相手の動きをしっかりと見る
- 手首のスナップで打つ
そして、この3つのコツを身につけるためには、約束稽古や申し合わせ稽古と呼ばれる方法で、自然と打てるようになるまで繰り返し練習することが大切です。
審判は、当たったかどうかよりも、しっかりと攻めて打っているかというところをよく見ています。
繰り返し練習して、合い面を自分の得意技にしてくださいね。